めいぽよイズム

なーーーーにがイズムだクソして寝ろ

「ごめん寝てた」から読み解く 秀逸な嘘の作り方

「ごめん寝てた」

 

この言葉、恐らく皆さん、

言ったことも言われたことも

あると思います。

 

現代の連絡手段を使う際、

欠かせないフレーズとなっています。

 

でも、これまで言った「ごめん寝てた」、

皆さんは全て嘘偽りないものでしたか?

 

嘘偽り、ありますよね。

ちなみに僕は8割くらいは嘘です。

いや、9割は嘘ですね。9割寝てません。

いや、厳密には寝てます。

寝てますが、余裕で返事を返せました。

余裕で返せました。というか、

全然起きてました。

むしろ眠れない夜もあったくらいです。

 

これは

返せる自分と返さない自分が、

熾烈な争いを経て、

返さない自分が勝っているんです。

 

つまり、

未読のまま置いたメッセージを寝かし、

返さずに翌朝何食わぬ顔で、

「ごめん寝てた」を発射しているのです。

 

できれば誰しも、

嘘はバレたくないものです。

もちろん僕もバレたくありません。

最低です本当。

 

そんな中、

この「ごめん寝てた」はそんな僕らに、

めちゃくちゃ愛用されています。

 

このエントリでは、

 

ここまで「ごめん寝てた」が普及したのは

「ごめん寝てた」が秀逸な嘘だからだ

 

という仮説を立て、

そのロジックを解明していくことで、

「秀逸な嘘」の付き方を探っていきます。

 

分析論点として、

3つの理論をこちらで準備しました。

 

では一つ一つ見ていきましょう。

 

分析論点①:へりくだり理論

今回分析対象の「ごめん寝てた」は、

夜に送られたメッセージに対し、

返せたのに返せないフリをする、

という嘘を付いています。

 

具体的に起こす行動としては、

メッセージを確認しておきながら、

ちんたら夜更かしした翌朝に、

「ごめん寝てた」を発射します。

 

ここで発射する「ごめん寝てた」ですが、

よくよく考えると、

謝ってるのおかしくないですか?

「ごめん」とは言うけど、

全然悪くなくないですか?

 

睡眠は人類が古来からの

慣習的行動であり、

生命の維持に欠かせない、

3大欲求にも数えられる

極めて生活に根付いた行動です。

 

というか、

ごめんと伝える相手(嘘つかれ側)も、

普通に寝てます。は?寝てんじゃん。

 

本来謝罪とは、

何かしらの不利益を被らせた側が、

何かしらの不利益を被った側に、

その不利益について認識し、

詫びることを指します。

 

自分と同じことをやっちゃってるやつに、

「ごめん」と謝罪しているんです。

いや、は?

 

なので、

本来は「寝てた」オンリーでいいんです。

「ごめん」なんかいらない。

ファクトの共有のみでいいんです。

本来的には。

 

ここに、

「ごめん寝てた」の愛用者が多い要因が

隠れていると考えました。

 

つまり、

「寝てた」オンリーでは生み出せない、

「へりくだり感」を、

「ごめん」をつけることで醸成できます。

ひらがな3字で。たった3字で。秀逸。

これはみんな使いますわ、

「ごめん寝てた」。

 

つまり、秀逸な嘘には、

へりくだり感が不可欠なのです。

 

 

分析論点②:お前が言うな理論

分析論点①でも少し触れましたが、

この「ごめん寝てた」を使った嘘の場合、

こちらが発射する「ごめん寝てた」に対し

仮に相手が「は?」と言い返してきても、

余裕で言い返せるんです。余裕。

 

説明します。

 

他の小中高のクラス担任のことは

知らないですが、

僕の中学の担任は、

以下の言葉を教えてくれました。

 

いじめを見過ごす奴はいじめる奴と同罪だ

 

これを聞いたとき、中学生だった僕は、

 

もちろん見過ごす奴も悪いんだろうけど、

さすがに同罪はねーだろw

トンデモ理論かますなバカw

 

と思ったんですが、

今回はこの詭弁を使います。

「同罪だろお前が言うな」理論です。

 

本来嘘つかれ側は、

寝てたことそのものよりも、

返信しなかったことに対し、

怒っています。

これを、寝てたことそのものに対し、

怒っているようにすり替え、

この詭弁をぶちかましてやりましょう。

 

嘘つき「ごめん寝てた」

嘘つかれ「は?」

嘘つき「え?お前は寝てないの?は?」

嘘つかれ「ぐぬぬ。。」

 

完璧ですね。嘘の巧妙さに加えて、

反論への防御力も強い。優秀です。

 

え?詭弁がバレたらどうするかって?

はいはいOK、そんな心配症の方のために、

嘘つかれが詭弁を見抜いてきた場合の

「蘇生策:まくし立て」も紹介します。

 

嘘つき「ごめん寝てた」

嘘つかれ「は?」

嘘つき「え?お前は寝てないの?は?」

嘘つかれ「いや違う。お前返せただろ」

嘘つき「は?www何?wwwこわwwwwめっちゃキレんじゃんwwwキャパ狭すぎだろwwwやっばwww落ち着け落ち着けwww眉間のシワやべぇwww眉間www笑うわwwwもちつけもちつけwww許してクレメンスwwwンゴンゴォwwww」←ココまくし立て

 

これで大抵解決できます。

腹パン一発食らって即終了です。

 

繰り返します。嘘の巧妙さに加えて、

反論への防御力も強い。優秀なんです。

 

つまり、秀逸な嘘とは、

お前が言うな要素を含んでいるのです。

 

 

分析論点③:セルフ納得理論

「ごめん寝てた」には、

字面からは読み解きづらい

秀逸さがあります。

時間軸で考えてみましょう。

 

「ごめん寝てた」を使用するとき、

必ず嘘が発生した夜時点と

嘘砲を発射する朝時点に、

時間の幅が発生します。

 

この時間軸が相手の怒りメーターを

下げてくれます。

返信期待値が下がるためです。

 

23時に送ったLINEの返信が

翌3時に来ていないと、

通常の人間は、

「こいつ寝たな」と判断します。

嘘つかれ側の中でセルフ納得効果が

発動します。

 

つまり、

 

「ごめん寝てた」の文字が内包しない、

時間軸を必ず活用できる環境にある。

 

というのがミソであり、

この嘘が秀逸な理由でもあるのです。

 

つまり、秀逸な嘘をつきたければ、

セルフ納得効果を活用すべきなのです。

 

 

 

以上、

稚拙な論理展開ではございましたが、

そこまで外していない仮説検証であると

僕は信じています。知らんけど。

 

では最後に、

この秀逸な嘘の付き方の要素を押さえた

事例をシェアし、本エントリの締めと

させていただきます。

 

<ケース:彼女に浮気がバレる>

彼女「ねえ、LINEみたけど、この女誰?」

 

彼氏「やー!見たかー!ごっめん!ごめん!まーじでわりぃ!わりっす!これは反省しかないっ!わっりーす!」(へりくだり理論)

 

彼女「え?ごめんってことは浮気を認めるの?」

 

彼氏「は?お前も父親とLINEぐらいするだろ。お前の父親の性別は?男だよね?男とLINEしてんじゃん!ホラ!してんじゃん!ホラ!俺を問い詰める資格ないよな!な!」(お前が言うな理論)

 

彼女「何言ってんの?父親とLINEぐらいするでしょ。どこに父親とLINEするなって男がいんの?」(ここで詭弁バレパターンへ分岐)

 

彼氏「ブフォwwwクソワロwwwキレるねぇwwwキレるキレるwww坂上忍じゃんwwwそういえば坂上忍に顔面似てるよなお前www目とか特にwwwやばいwww坂上忍にしか見えなくなってきたwwww無理www彼女が坂上忍wwwwハッズwww無理wwwフェッwww」(蘇生策:まくし立て)

 

彼女「死ね(ここで腹パン)」

 

 

無事解決です。

 

上記事例は
 詭弁バレパターンへ分岐したため、
 セルフ納得効果は発動していません。
 というか、普通に考えて詭弁バレします
 セルフ納得要素入れるのが激ムズで、
 普通にこそっと外しました。むり。
 てか嘘良くないよ。やめなよ。